悲しみのミルク

BWD-2229

悲しみのミルク

(BWD-2229)

ベルリン国際映画祭金熊賞受賞、国際批評家連盟賞をW受賞。世界が熱狂した–ラテンアメリカの新しい才能!

★母親の苦悩が母乳を通して子どもに伝染する「恐乳病」というペルーの言い伝えをもとに、ひとりの女性の運命を感動的に描いたドラマ。監督は長編第一作「マディヌサ」が高評価を受けたクラウディア・リョサ。出演は「マディヌサ」のマガリ・ソリエル。ベルリン映画祭で金熊賞、国際批評家連盟賞W受賞に加え、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた力作。

【ストーリー】
「あまりの苦しみにわたしは叫んだ、いっそのこと殺して欲しい、そして夫と一緒に埋めるがいい」–南米ペルーの貧しい村で、ひとりの老女が息をひきとる間際に娘の託した歌。それはかつてその土地に暴力が吹き荒れていた時代に受けた壮絶な仕打ちを物語る歌だった。
若い娘ファウスタ(マガリ・ソリエル)と、そして彼女と暮らすおじ家族は、彼女が“恐乳病”であると信じて疑わない。“恐乳病”とは、母親が体験した苦しみが母乳を通して子供に伝わるという病である。ファウスタの母が彼女を身籠っていた時、ゲリラによって目の前で夫を惨殺され、凌辱されるという壮絶な経験をしていたのだ。ファウスタがすぐ鼻血を出して倒れるのも、独りでは出歩けないのも、この病がもたらす恐怖の為だと信じている。“恐乳病”を否定する医者の忠告には耳を貸さず、ファウスタは、自分の体の奥にひっそりとじゃがいもをうずめていた。それは、「下劣な男たち」から身を守るための「盾」であると同時に、彼女を閉じ込める「ふた」でもあった。長い間閉じ込められたじゃがいもは発芽し、ファウスタの両足の間からその芽をのぞかせる。彼女はその度に、ハサミでその芽を切り取るのだった。
母親を故郷の村に埋葬しようと決めたファウスタは、村までの交通費を稼ぐため、街の裕福な女性ピアニストの屋敷でメイドの仕事を始める。ファウスタが仕える屋敷の主人であるピアニストは、演奏会を目前に控え、スランプに陥っていた。そこへやってきた新しいメイドであるファウスタが口ずさむ歌に、彼女は強い関心を示す。ファウスタが一曲歌うごとに、ほどけたネックレスの真珠一粒を対価にし、一連揃った時点でそれをファウスタに与えると約束するが…。

2009年 第59回ベルリン国際映画祭 金熊賞、国際批評家連盟賞
2009年 モントリオール国際映画祭 批評家連盟賞
2009年 メキシコ・グアダラハラ国際映画祭 最高賞、主演女優賞
2009年 キューバ・ハバナ映画祭 最高賞
2009年 ペルー・リマ映画祭 最高賞、主演女優賞
2009年 コロンビア・ポゴダ映画祭 最高賞
2009年 第10回東京フィルメックス上映作品
2010年 アカデミー賞外国語映画賞ノミネート

【キャスト】
マガリ・ソリエル
スシ・サンチェス
エフライン・ソリス
マリノ・バリョン

【スタッフ】
脚本・監督:クラウディア・リョサ
撮影監督:ナターシャ・ブレイア
美術監督:パトリシア・ブエノ、スサナ・トレス
音楽:セルマ・ムタル

発売日:2012年5月3日
価格:¥4,700+税
16:9/本編:片面1層/カラー/言語:スペイン語・ケチュア語 ステレオ/字幕:日本語/本編97分/
原題:THE MILK OF SORROW
映像特典:劇場予告編

在庫状態 : 在庫有り
¥5,170(税込)
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