鳥の島の財宝/中編 王様の耳はロバの耳
鳥の島の財宝/中編 王様の耳はロバの耳
☆伝統的なペルシア細密画のスタイルで描いた“大人の絵本”
アニメ大国チェコにおいて、トルンカやティールロヴァーと並び先駆的存在、そして前人未到の幻想世界の創造者カレル・ゼマン。書き割りスタイルのセット、レトロなデザインの切り紙アニメに人形アニメ、実写とアニメの合成と多彩なテクニックを駆使して生み出す、幻想的空間。ガラスの妖精、愛すべき風来坊、潜水艦、飛行船、恐竜時代に魔法の世界と、ゼマンが生み出した数々の愛すべきキャラクター、心に留める美しいシーン、詩情とロマン溢れる、不思議で奇想天外な物語に誰もがワクワク!ドキドキ!
■美しく小さな島では、みんなが平和に暮らしていた。ある日突然、島に黄金がもたらされ、島民は争ったり憎み合うようになる。誰もが黄金を少しでも多く手に入れて、働かずに楽な生活をしたいと考えたのだ。伝統的なペルシア細密画のスタイルで描いた“大人の絵本”とも言うべきゼマン初の長編アニメーション「鳥の島の財宝」。
■王様がロバの耳を持っていることは、誰も知ってはならない秘密。ある日、王様の散髪のために、町の散髪師が選ばれて…。有名な童話をベースに、散髪屋の娘をはじめ、ゼマンがとぼけたキャラクターを駆使してユーモラスかつ風刺たっぷりに描いた作品「王様の耳はロバの耳」。社会主義の国にも処世術はある、という隠し味がおもしろい。
原案・脚本・演出:カレル・ゼマン
題材:E・F・ミーシェク作の童話
人形アニメーション:アルノシュト・クプチーク
人形・背景・美術:カレル・ゼマン、A・ホラーコヴァー
撮影:アントニーン・ホラーク
音楽:ズデニェック・リシュカ
製作:人形映画スタジオゴッドヴァルドフ
2010年12月25日発売
BWD-2037/片面一層
収録時間:103分
1950-52年チェコ
価格:¥3,800+税