ハリウッド西部劇映画傑作シリーズ DVD-BOX Vol.5

BWDM-1024

ハリウッド西部劇映画傑作シリーズ DVD-BOX Vol.5

(BWDM-1024)

「すごい!西部劇黄金時代の、その全貌がここに!」佐々木譲(作家)
ハリウッド黄金時代に輝いた、珠玉の西部劇傑作シリーズ第5弾!一流のスタッフ&キャストが結集した厳選の8作品

▶DISC 1「丘の静かなる男 」 The Shepherd of The Hills(1941/カラー/98分)
監督:ヘンリー・ハサウェイ 原作:ハロルド・ベル・ライト 出演:ジョン・ウエイン、ハリー・ケリー、ベティ・フィールド
ハロルド・ベル・ライトのベストセラー原作を『丘の一本松』のハサウェイが監督した原作初のトーキー作品(1919年と1928年にサイレントで映画化)だが、原作のプロットは大幅に変えている。ある日、ミズーリ州の辺境の地オザーク高原に穏やかな物腰の見知らぬ男ダニエル・ホーウイット(ハリー・ケリー)がやってくる。彼は父親が酒の密造をしている娘サミーに近づき、自分が定住できる土地はないかと訪ねる。すると彼女はまともに住める土地は”嘆きの牧場”として知られる呪われた場所しかないという。ホーウイットは地主のオールド・マットに買いたいと申し出るが断られ、すぐこの土地を立ち去れと警告を受ける。一方、ヤング・マット(ジョン・ウエイン)は、幼い頃に母親を見捨てて土地を投げ出しでて行った父親に激しい憎悪を抱いていて、いつか復讐しようと誓っていた。物静かなホーウイットが自分の父親とも知らずに。全編に流れる静けさと暴力の描写がパワフルで不思議な余韻を残す。数々のジョン・フォード西部劇でおなじみハリー・ケリーの重厚な演技がひときわ輝く。『駅馬車』(’39)で一躍人気スターになったウエインがヤング・マットを好演。テクニカラーの画面が素晴らしい効果を発揮している。

▶DISC 2「復讐の二連銃」 Ramrod(1947/B&W/95分)
監督:アンドレ・ド・トス 原作:ルーク・ショート 出演:ジョエル・マクリー、ヴェロニカ・レイク、プレストン・フオスター
1870年代のユタ州シグナル。牧畜で名高いこの町はアイヴィに支配されていた。アイヴィは協力者のディクソンの娘コニーと結婚するはずだったが、コニーは父の意思に背き若き牧場主ジブリと婚約してしまう。これを知ったアイヴィと父はジブリを脅迫して町を追い出してしまう。ジブリは書き置きの手紙に、自分の牧場をコニーに譲ると書いていた。ジブリへの仕打ちに激怒したコニーは、ジブリの配下だったナッシュ(マクリー)を雇い、牧場を続けていこうとするが、ナッシュが町に出かけた隙に牧場はアイヴィ一味によって焼き討ちにされてしまう。二転三転するストーリー展開がノワール西部劇の雰囲気を醸し出している異色の西部劇。『拳銃貸します』(’42)などのフイルム・ノワールのファム・ファタル役で人気を博した、プラチナ・ブロンドのヴェロニカ・レイクが、『サリヴァンの旅』(’41)に続いてジョエル・マクリーと共演し、強欲な女コニーを熱演。

▶DISC 3「渓谷の銃声」 Roughshod(1949/B&W/88分)
監督:マーク・ロブソン 出演:ロバート・スターリング、グロリア・グラハム、クロード・ジャーマン・jr
カリフォルニアで牧場を経営するクレイとスティーヴのフィリップス兄弟は、ネヴァダで牛を買い付けてソノラ街道で家路をたどる。途中、乗っていた馬車が壊れて立ち往生している3人の酒場の女たちと出くわし、仕方なく同行させる。道中、一行の一人メリィとクレイは惹かれ合っていく。しかし、平穏な時は長くは続かず兄弟を敵と付け狙う凶悪な脱獄囚たちの影が忍び寄ってくる。ネヴァダとカリフォルニアを結ぶ渓谷で展開するウェスタン。前作『チャンピオン』(’49)でボクサーの冷酷非情な人間像を徹底したリアリズム演出で描き大きな話題になった、マーク・ロブソンの日本初登場作品。ラストで展開される銃撃戦は見応え十分の迫力。

▶DISC 4「最後の酋長」 Seminole(1953/B&W/87分)
監督:バッド・ベティカー 出演:ロック・ハドソン、バーバラ・へイル、アンソニー・クィン、リー・マーヴィン
1835年、士官学校を卒業したコールドウェル少尉(ハドソン)はフロリダのキング砦勤務を命じられる。彼は、この近くの出身でセミノール族インディアンに詳しかった。政府はフロリダを含む南部のインディアンを西部保護地に移す計画を立てていた。しかし、セミノール族の酋長オシオラ(クイン)は頑強に反対するため、砦の守備隊長ディーガン少佐は手を焼いていた。コールドウェルはオシオラを説得する調停役として、単身カヌーで奥地に向かうが、オシオラは昔の親友パウエルだったことを知る。二人は問題を平和に解決しようと誓うが、セミノールに敵意を抱く少佐は既に討伐隊を組んで奥地に向かっていた。ランドルフ・スコット主演の西部劇で知られるベティカーがフロリダを舞台に白人とインディアンとの闘いを描いたスリリングな西部劇。

▶DISC 5「カリフォルニア」 California(1942/カラー/97分)
監督:ジョン・ファロー 出演:レイ・ミランド、バーバラ・スタンウイック、バリー・フイッツジェラルド
1840年代、ゴールドラッシュに湧くカリフォルニア。軍の脱走兵トランボ(ミランド)は一攫千金を目論んで、アクの強い女リリィ(スタンウイック)たちを乗せた幌馬車でカリフォルニアに向かう。ようやく辿り着くが、町は州への昇格に反対する人々があふれて騒然としていた。『失われた週末』(’45)でアカデミー主演男優賞を受賞したレイ・ミランドが主人公トランボを好演。ジョン・ファローの手堅い演出が冴えるテクニカラー西部劇。

▶DISC 6「ブラクストンの決闘」 Return of The Bad Men(1948/B&W/90分)
監督:レイ・エンライト 出演:ランドルフ・スコット、ロバート・ライアン、アン・ジェフリー
ブラックストーンはオクラホマ準州の政府所有の町で、1889年合衆国政府がオクラホマへの入植を解禁したためランドラッシュ直前に封鎖される事になった。ランドラッシュを目論む人々でざわめき始めた中に、ヤンガー兄弟、ダルトン兄弟、ビル・ドゥーリン、サンダンス・キッドなどの無法者たちも紛れ込んでいた。彼らは、牧場主ヴァンスの婚約者マッジの父親の銀行を襲撃したり無法を尽くす。ヴァンスは駐屯する騎兵隊が引き上げる際、軍の大佐から新しく誕生したガスリーの町の保安官を頼まれ、一旦、断るが駅馬車が無法者集団に襲われた事を知り引き受ける。町の住民をガスリーに移住させる最後の列車が出たあと、ブラックストーンは無法者一味が占拠するゴーストタウンとなる。ある夜、ヴァンスたちは無法者一味を急襲するが、キッド達には逃げられてしまう。しかし、最後の決闘の時は迫っていた。ロバート・ライアン扮する冷酷非道なサンダンス・キッドとスコットの連邦保安官ヴァンスのラストの長い決闘シーンはエンライト西部劇の白眉。

▶DISC 7「フレンシー」 Frenchie(1950/カラー/81分)
監督:ルイス・キング 出演:ジョエル・マクリー、シェリー・ウインタース、ポール・ケリー
フランク・ドーソンはボトルネックの街で仲間の裏切りに合い殺される。父を殺された幼い娘フレンシー(ウインタース)は街を離れるが、15年後には故郷に戻って来る。ニューオリンズでカジノを成功させた彼女は、ボトルネックに凱旋してスカーレット・エンジェル・カジノも買収する。ボトルネックに戻って来たフレンシーの真の目的は父を殺した犯人を捕まえ復讐する事だった。街の浄化に力を入れる保安官バニング(マクリー)は、ギャンブラーが集まるカジノをその対象として力を入れる。一方、フレンシーはスカーレット・エンジェルに顔を出す客の中に、父を殺した犯人の一人ランバートを見つけ復讐計画を実行しようとする。ジェ-ムス・スチュアート、マレーネ・ディートリッヒ主演の『砂塵』(’36)を彷彿させる西部劇で、フレンシー役のシェリー・ウインタースが妖艶な魅力を振りまく。

▶DISC 8「殴り込み一家」 When The Daltons Rode(1940/B&W/81分)
監督:ジョージ・マーシャル 出演:ランドルフ・スコット、ケイ・フランシス、ブロデリック・クロフォード
1880年から4年の間、カンザズで”向こう見ずな強盗団”として名を馳せた実在の5兄弟、ダルトン強盗団を描いた西部劇。弁護士トッド・ジャクソン(スコット)は、旧友のダルトン兄弟に会うためカンザスにやって来た。ダルトン一家はもともと牧畜業者だったが悪徳開発会社に土地を騙されそうになるが、長男のボブ・ダルトン(クロフォード)は親友のジャクソンに法律での決着を頼みこむ。だが、事態は一家に不利な状況に突き進み、兄弟達は悪の道に引きずり込まれていく。やがて、無法者集団となった彼らは西部を荒し回っていく。ジョン・ウエインの長年のパートナーとして『駅馬車』などで名高い、スタントマンのヤキマ・カヌートが担ったアクション・シーンの数々、とりわけ追っ手に追跡されて駅馬車の馬に御者台から飛び移る場面や、列車強盗で崖の上から列車の屋根に飛び降りるシーなど、見所たっぷり。

【コピーライト】
発売元:株式会社ブロードウェイ/販売元:株式会社ブロードウェイ

【発売日】2013年7月5日
モノクロ&カラー/1941~1953 アメリカ/英語 字幕:日本語/トールケース8枚組/収録時間:約717分
価格:¥18,000+税

在庫状態 : 在庫有り
¥19,800(税込)
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