JHグループの専務理事を母にもつソンアは、縁故を頼らず、一般面接を通過してJHグループに入社した優秀な女性。恋人ゴヌとは、結婚を間近に控えていた。

そんな頃、音信不通となっていた親友セナがソンアの上司となって現れる。母親を死に追いやったソンア一家に復讐心を抱いていたセナは、ソンアの婚約者がかつての恋人、ゴヌであると知り、憎しみを倍増させる。

ある日、セナとゴヌの密会現場を見かけたソンアの妹ヒョナは、セナと揉み合いになり、海へ転落。セナに買収された刑事によって、行方不明のまま自殺したことにされてしまう。何も知らないソンアは、悲しみの中、ゴヌとの結婚を急ごうとするが。

それ以降、婚約者ゴヌはソンアの元を去り、理事である母は解任されて精神を病み、ソンア自身も会社を追われたうえに、全財産を失う。坂道を転げ落ちるかのような人生だが、すべてはセナが仕組んだ罠だった。

セナは、ソンアの家で住み込みの家政婦をしていた母が、ソンアの母に追い出されたが故に亡くなったと思い込み、復讐を企てたのだ。セナの執拗な悪行に翻弄されるソンアだが、家族の愛を支えに再入社を果たし、失ったものを取り戻そうと懸命に生きる。

以前に増して醜悪なセナに、それを迎え撃つソンア。女の戦いの幕が今、切って落とされた。